レジットスクリプトは以前から、個人輸入として販売されている医薬品やサプリメントについての危険性を訴えています。厚労省も同様に注意喚起を行なっています。
個人輸入された医薬品は正規流通から外れた医薬品であり、偽造品の可能性は否定できません。どこで製造され、誰が触ったもので、どんな成分が入っているのか。個人輸入された医薬品について、消費者が正確に知る手段はありません。もし健康被害が起こったとしても、購入者の「自己責任」とされる傾向にあります。
「海外で人気のダイエットサプリ」として販売されることが良くあるオルリスタットは、サプリメントと称していても、世界的にも明らかに医薬品です。日本では未承認医薬品であり、販売するための広告は薬機法第68条に違反します。厚労省は10年前から警告を出していますが、いまだに日本の消費者に向けて違法に広告・販売されることが多い製品です。
同じように「ダイエット」をうたい違法に販売される製品に「ホスピタルダイエット」や「ヤンヒーダイエット」が挙げられます。一見サプリメントのように販売されますが、正体は非常に危険で世界的に禁止されているシブトラミンや、向精神薬です。2002年から何度も死亡例を含む健康被害が報告され、厚労省から注意喚起が行われていますが、今でも毎年のように健康被害が報告されています。
ダイエットを標榜する不正なサプリメントは、世界的にも大きな問題です。イギリスで「ダイエットカプセル」として販売された製品がDNPという非常に危険な農薬成分を含み、複数の死亡例が報告され、インターポールからの警告も発信されています。インターネットで海外からの製品が気軽に買えてしまう今の時代において、海外で出回る危険なダイエットサプリが日本にも入ってくる可能性は否定できません。
以前から本ブログで繰り返し注意喚起を行っているベストケンコーやオオサカ堂など違法行為を堂々と行う不正組織にとって、サプリメントは大きな収入源です。これらの不正組織が販売するサプリメントを服用する事には、言うまでもなく危険が伴います。ベストケンコーやオオサカ堂などの不正組織は、危険な未承認の処方箋医薬品とサプリメントを一緒にセット販売する傾向があり、消費者が危険な未承認の処方箋医薬品をサプリメントと誤解して購入してしまう危険性があります。
レジットスクリプトはこれからも個人輸入と謳い危険な医薬品やサプリメントを広告・販売する不正ウェブサイトの監視を続けます。
個人輸入の問題の一つに、被害の実態が見えにくい事が挙げられます。レジットスクリプトは、個人輸入による医薬品やサプリメントによって健康被害を受けた方の声を募集します。個人輸入による医薬品やサプリメントで健康被害を受けた方、また、被害を受けた方をご存知でしたら、 [email protected]まで連絡を下さい。匿名でも実名でも結構です。